ピアノ 大人の生徒さん
先生に出逢ったのは私が10歳の頃です。
レッスンでは、音色やフレーズのイメージを幼かった私にも分かりやすい言葉で教えていただきました。先生の豊かでユニークな表現を、音で具現化していく過程が楽しかったのを思い出します。どんなイメージで弾きたいかな?と自分でも情景を想像して弾くようになりました。
毎年、コンクールや発表会では新しい曲に挑戦するのが楽しみでした。熱心なご指導の下、「弾けるようになりたい」という強い気持ちを持って取り組めました。
今思えば、1人でステージに立って、大勢の人前で一曲を弾き切ることは、とても勇気が要ることでした。子供時代のこの貴重な経験を通して、何事も積み重ねが大事だということや、結果だけでなく過程が糧になることなど多くのことを学び、そららは社会生活に生かされています。
社会人になった今、忙しさに追われて心が疲れてしまっても、ピアノを弾くと癒され、自分に戻ってこられます。この「心の軸」があるのは、多感な時期に、先生が音楽の豊かさを一生懸命に伝えてくださり、自分の内側にあるものに目を向けることができたからだと感じています。
生徒さん1人1人の良い所を引き出しながら、時に厳しく愛情を持ってご指導され、音楽以外の対話も大事にされている素晴らしい先生です。
ピアノで自己表現できることは私の財産であり、音楽を通じて自然とできた人との繋がりもまた、宝物です。
これまで多くの気づき・学びの機会を与えていただいたことに感謝しています。